発酵!深夜ログ
知己などに生存確認していただくのが主な用途です。ミニマム。
DATE: 2006/04/13(木)   CATEGORY: ほんよみ
あーあったあったわ
これは恋ではない…系じゃなくて、純然たる恋愛小説で大っスキなのあったわ思い出した!うっかりしてたわー。てへ!

玉三郎がメガホンを取り映画化もされた(映画もよかったよ)
泉鏡花の超短編、「外科室」でありますよ。

あらすじはこちら↓(オチバレ注意)
(どっかから抜粋&シャッフル)

明治時代のとある外科室。貴船伯爵夫人は、うわ言で秘密を漏らすからと手術の麻酔を拒み続けていた。彼女は青年医・高峰に麻酔なしの執刀を頼む。周囲の驚きをよそに、メスを握る高峰。そして、その現場を見守る彼の学友でもある日本画家の清長。夫人は手術中のメスを奪い自らの胸を突き、やがてその後を追うように高峰も命を断つのだった。
実は9年前、植物園での一瞬の邂逅を夫人と高峰は忘れていなかったのだった。心の奥深くに2人だけの秘密として刻み込まれていた愛の世界。

はい、こんだけです。
やーもうこれがシンプルでね!くだくだ細かい説明も、どろどろ心理描写も皆無、淡々と状況のみが語られてゆくわけですが。(いちいち言わなくたってわかるだろう、とばかりに)←これスキポイント!山岸凉子ファンなので。

「痛みますか」
「否(いえ)貴下(あなた)だから、貴下だから  
 でも、貴下は、私を知りますまい」
「忘れません」

9年前、ただ一度すれ違った瞬間互いにおちてしまった身分違いの恋を、心ふかく秘め続けてきたうつくしいふたり、これが最初で最後の会話なのです。
……もうね、シビレ!!モーレツぅ☆(すんません)

構成としては、この謎めいた心中シーンが先にきて、後半でふたりのなれそめ(9年前の邂逅シーン)が語られるんだけど、そんで読者ビックリって寸法ですよ。
「ええええええこんだけかよ!?知りますまいってことは、ほんとこんだけで?ありえねえええ、9年!?…そうー…」愕然→ひたひたと感動が→シビレ!!!

恋愛至上主義なんてよく評されてる作品だし、実際わたしもそう思うけど。
なんていうか、鏡花といえばやっぱ妖艶な魔女だの魑魅魍魎の跋扈する、複雑怪奇な幻想世界、幽玄のファンタジーがイメージじゃないすか。
だからってこの「外科室」が毛色違うとは思えないんだよね。
『恋』をお題にしながら、ここには通俗性もリアリティもそこのけ一蹴、幽玄夢幻の艶麗なる幻想世界が展開されまくってんじゃあございませんか!

ありえねー、じゃないんだよね。だってファンタジーなんだから。

てことはやっぱ恋愛至上主義ってのはイコール幻想世界ってことか(笑)…まあ…そうだよ…。(うなだれ)
いや、だからこそ恋愛てのは、古今東西問わずロングラン大ヒットなんじゃね?なにはなくともどなたでも、ファンタジーワールドへぶらっとプチトリップ可能なんだもんよ。(長期滞在も遭難もあるけどな)
リスクやコストの高低、流行りものからマニアックまで、プランは無限にございます。そこに行けばどんな夢も叶うって話よ?誰も皆行きたがるが、実ははるかな世界…その国の名はガンダーラ、愛の〜国〜ガンダーラ〜♪

何の話だっけ。マチャアキ?まあいいや。(ねむねむ)













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COMMENT

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| URL | 2006/04/14(金) 23:05 [EDIT]
長期滞在で遭難で行方不明だったんですね。
早く帰ってらっしゃい。

(母より)
● 恥ずかしながら
マギョリーヌ | URL | 2006/04/15(土) 03:31 [EDIT]
帰ってまいりました〜!!(涙&敬礼)だいぶ前にネ☆
…誰が母かっ!←遅いし
うん、着のみ着のまま旅立ったあげく遭難して、ビザ切れちゃってその日暮らしの果てに、思いつきで太平洋を泳いで(犬かきで)ようよう生還した感じ!
んで再度旅に出る元気はないけど、大冒険の想い出もちっと胸に残しつつ、なんとなく別のとこのガイドブック立ち読みしてる感じー。行けないのはわかってんだけど、みたいなな〜☆
またそれも楽しからずや。




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